この記事は、木工科の学生さんや、DIYで椅子をつくろうと思っている方のために、椅子のデザインの参考をイラストや写真で紹介します。後世に語り継がれる名作椅子のデザインだけでなく、わたしたち旭川家具メーカーの椅子も紹介します。一人でも多くの方の参考になれば幸いです。掲載数は順次更新していきますので、お楽しみに。
Contents
名作椅子デザイン
トーネット No. 14【曲木技術の革命児】

デザイナー | ミヒャエル・トーネット(ドイツ:1796~1871年) |
---|---|
時代 | 1859年 |
特徴 | ・今日にいたるまでに2億脚以上生産され ・曲木技術の開発により生産効率にイノベーションをもたらした |
ヒルハウス・ラダーバックチェア【座り心地よりデザインの美学】

デザイナー | チャールズ・レニー・マッキントッシュ(スコットランド:1868~1928) |
---|---|
時代 | 1902年 |
特徴 | ・建築家がデザインした名作椅子 ・高さが141㎝ ・座り心地はよくない |
ジグザグチェア【幾何学デザインの申し子】

デザイナー | ヘリット・トーマス・リートフェルト(オランダ:1888~1964) |
---|---|
時代 | 1930年代前半 |
特徴 | ・平面で構成された木製椅子の先駆的デザイン ・意外に丈夫だが座り心地はよくないといわれている ・何度もリデザインされて現代でも根強い人気がある |
アントチェア(ありんこチェア)【北欧デザインの金字塔】

デザイナー | アルネ・ヤコブセン(デンマーク:1902~71) |
---|---|
時代 | 1950年代 |
特徴 | ・バウハウスのモダニズムを継承したデザイン ・座面と背面が一体型成型合板 ・脚部はスチールパイプを使用 |
イームズシェルチェア(DSR)【工業デザインの先駆的存在】

デザイナー | チャールズ・イームズ(アメリカ:1907~78) |
---|---|
時代 | 1950年代 |
特徴 | ・実用性と美しさを実現したアメリカンモダンデザインの金字塔 ・成型合板、スチールパイプ、FRPプラスチックなどの素材を取り入れて大量生産化に成功 ・DSW、DSX、DSS、DAR、RAR、DAW、DAXなどシリーズ多数 |
現代椅子デザイン(旭川家具編)
ルントオムチェアー【カンディハウスのシンボル】

デザイナー | スチウレ・エング(スウェーデン:1934~) |
---|---|
時代 | 1975年 |
特徴 | ・カンディハウスを象徴するベストセラー ・職人技の繊細な力加減で仕上げられている ・木材は北海道産 |
メーカー | カンディハウス |
リキウインザーアームチェアー【イギリスをジャパナイズ】

デザイナー | 渡辺 力(東京:1911~2013) |
---|---|
時代 | 1983年 |
特徴 | ・イギリスの傑作ウィンザーチェアーを日本人の体型に合わせてデザイン ・サイズを調整して国内仕様と海外仕様の2パターンを展開 |
メーカー | カンディハウス |
half chair op.1【背筋が伸びて美しい座り姿に】

デザイナー | チョン・ウジン(韓国:1976~) |
---|---|
時代 | 2011年 |
特徴 | ・国際家具デザインコンペティション旭川でゴールドリーフ賞受賞 ・チェロなどの楽器奏者が快適に座れるデザイン |
メーカー | WOW |
coaチェア【長く愛されるシンプルさ】

デザイナー | 伊賀 信(札幌:1961~) |
---|---|
時代 | 2021年 |
特徴 | ・アーティストが手がけた普遍的なデザイン ・令和4年度北海道新技術・新製品開発賞 デ ザイン部門 優秀賞 受賞 |
メーカー | コサイン |