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銘木

2021年05月29日(土)

ウォールナットとマホガニーの違いとは?銘木の特徴を徹底比較

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ウォールナットとマホガニーの違いとは?銘木の特徴を徹底比較

ウォールナットとマホガニーは、世界的にも有名な歴史ある無垢材です。200年以上前から人々に愛され、高級家具材の代名詞的存在です。

では具体的に、ウォールナットとマホガニーにはどんな違いがあるのでしょうか。今回は、私たち旭川木工センターが、ウォールナットとマホガニーの二大無垢材について比較解説します。

ウォールナットとマホガニーは、世界的にも有名な歴史ある無垢材です。200年以上前から人々に愛され、高級家具材の代名詞的存在です。

では具体的に、ウォールナットとマホガニーにはどんな違いがあるのでしょうか。今回は、私たち旭川木工センターが、ウォールナットとマホガニーの二大無垢材について比較解説します。

ウォールナットマホガニー
特徴クルミ科の広葉樹であり、ダークブラウンの重厚感ある色とツヤが特徴。木目が美しく人気の無垢材。希少価値が高い。光の当たり方で浮き出る美しい木目が特徴。リボン杢(もく)とも呼ばれるこの木目が愛され、豪華客船などで使用されました。
希少性高いかなり高い
経年変化紫がかった濃褐色から明るいブラウン淡い色から赤褐色
主な原産地アメリカ、カナダ中南米

知識としてウォールナットとマホガニーを知ることで、家具を見る目が深くなり、今後の家具選びがさらに楽しくなりますよ。家具店のスタッフにも驚かれちゃうかも?ぜひご覧ください。

知識としてウォールナットとマホガニーを知ることで、家具を見る目が深くなり、今後の家具選びがさらに楽しくなりますよ。家具店のスタッフにも驚かれちゃうかも?ぜひご覧ください。

【ウォールナット】重厚感と高級感が魅力の超定番木材

【ウォールナット】重厚感と高級感が魅力の超定番木材

まずは最も人気のある木材とも言われる、ウォールナットについてお話ししていきましょう。

ウォールナットの特徴

ウォールナットはクルミ科クルミ属の広葉樹です。高級感のある見た目と加工のしやすさが魅力です。「富の象徴」や「家具材のロールスロイス」ともいわれています。ゆっくりと何年もかけて成長するので、木目は細かく締まってとても堅く、非常に美しい経年変化をたどります。無垢材にありがちなゆがみや収縮が少なく、家具にした時にゆがみや収縮が少ないという性質があります。

ウォールナットの経年変化

やや紫がかった濃褐色から、しだいに色が抜けて赤みがかり、やがて明るいブラウンに変化していきます。

ウォールナットの歴史

ウォールナットの歴史は古く、1670年〜1720年頃に調度品やアンティーク家具でよく使用されていました。特にイギリスのアン女王の家具に使用されていたことは有名で、ウォールナットは王家にも愛されるほどの無垢材なのです。また、この頃から「クイーン・アン」様式と呼ばれる家具も誕生しました。

ウォールナットの主な原産地

ウォールナットの主な産地

ウォールナットは主にアメリカが主な産地です。特に北米大陸のアパラチア山脈一帯に自生しており、北半球で唯一の深い暗褐色を持つ木になります。

ウォールナットがよく使われる家具

ウォールナットは重厚感があることから、特に「椅子」や「テーブル」、「サイドボード」との相性が良く、インテリアの中でもしっかりとした存在感を放ってくれます。

KAKUスツール(WOW)
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fioretto コートスタンド(コサイン)


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CREERダイニング丸テーブル(匠工芸)
CREERダイニング丸テーブル(匠工芸)

【マホガニー】いまでは希少なアンティーク家具を代表する木材

【マホガニー】いまでは希少なアンティーク家具を代表する木材

次に、マホガニーについて解説しましょう。

マホガニーの特徴

「マホガニー」とは「黄金色」を意味しており光沢があり赤みを帯びた木肌の美しさが特徴です。木目が締まっていてとても頑丈、柔らかく加工がしやすいため、室内装飾や家具、楽器、彫刻、船舶や自動車の室内装飾などに用いられてきました。

マホガニーの経年変化

仕上げた当初は淡い色ですが、経年変化すると赤褐色を帯びて印象がぐっと変わります。

マホガニーの歴史

1700年代にウォールナットの代わりとして使われはじめたマホガニー。繊細な装飾の家具が造られるようになってイギリスで大人気となりました。カリブで発見された木であることから「カリブの宝」とも呼ばれています。

マホガニーの主な原産地

主な産地

マホガニーは主に中南米が主な産地です。人気の高さから価格が高騰し、違法に伐採・乱伐された過去を持ちます。そのため、中南米のマホガニー材が絶滅に近い状態になってしまいました。

現在では資源であるマホガニーを守るため、【ワシントン条約】によって天然木の取引が制限されています。そのため希少性が非常に高く、日本では本物のマホガニーを見ることはほとんどできません。

よく使われる家具

マホガニーはアンティーク家具に多く使用され、椅子やキャビネット、チェストなど幅広い家具に使用されていました。

まとめ

今回は世界三大銘木である「ウォールナット」「マホガニー」の違いについてご紹介しました。

この記事のポイント
  • ウォールナットは、最も人気が高く、インテリアの中で存在感を放つ
  • マホガニーは、希少価値が高く、アンティーク家具の美しい木目を楽しめる

旭川木工センターは、海外産のウォールナットだけでなく、北海道産の無垢材にこだわって使用しております。日本六大家具として知られる旭川家具にご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。事前にお申込みがあれば見学できます。

詳しくは旭川木工センター公式サイトまで