木製家具の日焼けは、意外に気が付かないものです。模様替えや配置換えで家具をずらしてみると、「陽に当たっていない部分と全然色が違う!」と初めて家具の日焼けを意識する方も決して少なくはありません。
みなさんの木製家具は、しっかりと日焼け対策ができているでしょうか?万が一日焼けをしていたとしても、大丈夫。自分で補修や防止を行うことができますよ。
木製家具の日焼けを放っておくとどうなる?
日焼けの影響が顕著に現れるのは、表面部分です。木製家具は、主に「変色」「塗料の剥がれ」「変形」「ひび割れ」といったかたちでダメージを受けてしまいます。
とくに、塗装を施していないタイプの高級木製家具には十分に気を付けてください。塗膜がないぶんだけ、紫外線の与えるダメージが大きくなります。
日焼けした木製家具の補修方法を紹介!
日焼けしてしまった木製家具は業者に修理を依頼するのが無難な選択ですが、家具の塗装や傷み具合によっては、「再塗装」で修理をすることも可能です。
手順①目の粗い紙やすりで表面を削る
まずは、もともと表面についている塗料を紙やすりで削りましょう。
手順②剥離剤で塗装を剥がす
リフォームなどでよく用いられる「剥離剤」を使って、古い塗料を完全に剥がしましょう。ホームセンターでも容易に入手できます。
手順③布で表面をふき取る
剥離剤の作業が終わったら布で表面をふき取り、しばらく放置して十分に乾燥させましょう。
手順④目の細かい紙やすりで表面を整える
次は再塗装をするための下地づくりとして、目の細かい紙やすりで綺麗に整えていきます。
手順⑤ワイピングで木目を引き立たせる
木製家具の本来の風合いを取り戻すために、「ワイピング」と呼ばれる特殊な液を表面に塗ります。この工程を惜しんでいきなり再塗装すると見た目が損なわれますので、しっかり行うようにしましょう。
手順⑥再塗装
ワイピング作業後によく表面を乾燥させたら、いよいよ再塗装です。塗料はお好みでかまいません。面積に合わせて刷毛(はけ)やローラーを使い分けて塗りましょう。
木製家具の日焼けを防止する対策方法とは?
大切なのは、木製家具を購入した時点で“日焼け止め”の対策を施しておくこと。そうすれば、わざわざ再塗装をしたり修理業者に依頼したりする手間もかけなくて済みます。
①レースカーテンで紫外線をカット
日の入る明るい部屋に木製家具を配置する際は、直射日光が当たらないようにレースカーテンを対策をしましょう。
②窓ガラスをコーティングする
「レースカーテンをつけると、ちょっとうす暗くなる」「デザインを重視しているので、レースカーテンはつけたくない」という方は、窓ガラスに紫外線カットができるフィルムを貼ったり、コーティングをしたりするのがおすすめです。
③直射日光を避けて家具を配置する
部屋の間取りによっては難しいかもしれませんが、できることなら、直射日光を避けて木製家具を配置したいところです。高級木製家具の場合は、とくに気をつけて配置を検討してみるとよいでしょう。
④木材家具専用のワックスやみつ蝋を塗る
木製家具を購入したら、表面を保護するためのワックスやみつ蝋を塗っておくのがベストです。長い目でみると、塗るのと塗らないのでは、紫外線ダメージを受ける量に差がでてきます。定期的にワックスやみつ蝋を塗って手入れを行うようにしましょう。
まとめ
なかなか気が付かない、けれど気が付いたときには修理せずにはいられなくなってしまうのが木製家具の日焼けです。
日焼けを補修する際は修理業者に任せるのが一般的ですが、状態によっては自分で修理を行うこともできます。
使い続ければ味わい深まるのが木製家具の魅力ですから、常に日焼けを防止する対策を意識しておくことが大切です。
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