
「子どもに木と触れ合う体験をさせたいけれど、どこで何ができるのかわからない」と悩む子育て世帯も多いと思います。
北海道発祥の「木育」は、木との関わりを通じて子どもの感性や創造性を育む教育概念として全国的に注目度が高いです。
この記事では、木育の定義や北海道庁が掲げる3つのコンセプトから、家具のまち・旭川で参加できる親子向けイベント、家庭で実践できる工作アイデアまで詳しく紹介します。
北海道が発祥「木育(もくいく)」の定義

木育とは、2004年に北海道で生まれた教育概念で、子どもをはじめ全ての人が木と触れ合い、学び、共に生きる取り組みを指します。ここでは、北海道庁が提唱する木育の基本的な考え方を紹介します。
そもそも「木育」とは?北海道庁が提唱する3つのコンセプト
豊かな森林資源を持つ北海道では、2004年に「木育プロジェクトチーム」が発足し、人と木の関わりを体系化した教育概念が誕生しました。
この取り組みを全道へ広げるため、北海道庁は民間団体との協働でイベントや森林整備を展開しています。その活動のコンセプトとなっているのが、「五感とひびきあう感性を育む」「共感を分かち合えうる人づくり」「地域の個性を生かした木の文化を育む」という3本柱です。
| コンセプト | 内容 |
|---|---|
| 感性を育む | 木と五感でふれあう経験を通し、思いやりややさしさを育む |
| 人づくり | 身近な人と一緒に木で遊び・学ぶことで共感を分かち合う |
| 木の文化を育む | 北海道独自の先住文化や森との関わりを再発見する |
これら3つの柱が、北海道から全国へ木育の理念が広がる基盤です。
なぜ北海道・旭川が「木育」の聖地なのか
旭川市は大雪山系の広大な森林に囲まれ、明治時代から木工産業が根付いた日本有数の家具産地です。この豊かな森林資源と伝統的な木工文化が、木育の普及を支える基盤といえます。
旭川家具の歴史と「デザイン都市」としての取り組み
旭川家具の歴史は1890年(明治23年)の開拓民入植に伴う住居・家具需要から始まり、戦後の1949年には商工省の重要木工集団地区に指定されました。1957年には旭川家具工業協同組合が設立され、「旭川木工祭り」などの展示会を通じて産地としての地位を確立しています。
歴史的な蓄積があるからこそ、旭川は単なる生産拠点にとどまらず、木の価値を次世代へ伝える「木育の聖地」として全国から注目されています。
たとえば、旭川デザインセンター(ADC)では木育ワークショップを積極的に展開しており、2023年には体験型施設「ADC LAB」を新設。加えて、1992年から続く植樹活動により、地元産木材の活用と持続可能な森林管理を両立させています。
このように旭川は、家具づくりの伝統とデザイン都市としての革新を融合させ、木育を実践できるまちとして発展を続けています。
北海道の木育を親子で体験!旭川木工センターのイベントと遊び場
旭川木工センターは、地元木材を使った木の削り出しや家具の組み立てなど、親子で木育を体感できるプログラムを年間を通じて展開しています。
ここでは、旭川で参加できる主なイベントと室内スポットを紹介します。
【最新情報】旭川で開催される主な木育イベント・ワークショップ

旭川では、職人の技術に触れながら親子で木工体験ができるイベントが複数開催されています。
なかでも毎年夏(7月頃)に旭川木工センターで開催される「もくもくフェスタ」は、木に親しむ一大イベントとして家族連れに大人気です。会場となる木工団地では、職人に教わりながらものづくりに挑戦できる木工ワークショップが多数出展され、子どもたちが五感を使って「木育」を体験できます。また、高品質な旭川家具がお得に手に入る名物オークションや飲食ブースも充実しており、大人から子どもまで1日中楽しめるのが特徴です。
2026年には旭川デザインセンターで木工技能競技大会(5月23日)が予定されています。見るだけでなく手を動かして木に触れられる点が、旭川の木育イベントの魅力です。
参考動画:モクモクフェスタ
雨の日や冬でも安心!旭川近郊の室内木育スポット
旭川近郊は、天候を気にせず親子で木育を楽しめる屋内施設も充実しています。北海道の冬は雪道での外出が難しく、夏場も急な雨に見舞われる日が少なくないため、室内スポットは子育て世帯にとって心強い存在です。
たとえば、旭川デザインセンター(ADC)内の「ADC LAB」では木工ワークショップが常設されており、冬場でも本格的な木工体験ができます。2026年の3月14・15日には、旭川木工センターが雨天でも家具展示や木工体験を楽しめるイベント「春の家具さんぽ」を初開催します。
参考:【初開催】3/14・15「旭川木工センター 春の家具さんぽ」〜3つの家具メーカーを巡る特別な2日間〜
北海道の木育を家庭でも実践しよう

木育はイベントや施設だけでなく、家庭でも気軽に実践可能です。北海道産の木材を使った製品を日常に取り入れれば、子どもが自然と木に親しみながら森の循環を学ぶ機会にもなります。
以下では、木育を実践できる製品や工作のアイデアを解説します。
出産祝いや誕生日に贈りたい「北海道の木」を使った製品
北海道産のミズナラやトドマツを使った木育グッズは、木の香りや質感を通じて子どもの五感を刺激できるため出産祝いや誕生日の贈り物として注目を集めています。
出産祝いには積み木やガラガラ、誕生日には木製パズルやおもちゃ箱が人気です。旭川家具ブランドの木育玩具セットは安全基準をクリアした無塗装品が多く、木本来の温もりを感じられます。
また、贈り物に北海道産の木製品を選ぶには子どもの感性を育むだけでなく産地の支援にもつながります。
端材活用で手軽にDIY!端材を使った工作アイデア5選
旭川の木工団地から出る端材を活用した工作は、低コストで木育を家庭に取り入れられる手段です。端材は手頃に入手できるので、子どもが失敗を気にせず自由に挑戦できます。
以下は端材を使った工作アイデアの一例です。
- 端材をヤスリがけして自由に積む「木片積み木」
- ノコギリで形を切り出す「動物フィギュア」
- 板を組み合わせる「ミニカー置き場」
- 木片を削って音遊びができる「バードコール」
- 釘打ちで作る「壁掛けフック」
これら5つの工作は身近な道具で取り組めるため、親子で木育を始める第一歩目に向いています。
まとめ
木育は2004年に北海道で生まれた教育概念であり、「木とふれあい、木に学び、木と生きる」という理念のもと全国へ広がっています。中でも旭川市は、1890年から続く家具づくりの伝統とデザイン都市としての革新を背景に、木育の聖地として注目度が高いです。
また、旭川木工センターや旭川デザインセンターは親子で参加できるイベントやワークショップが充実しています。家庭でも北海道産の木製玩具や端材を活用した工作で気軽に木育を実践できます。
ぜひ親子で木の温もりに触れる体験を始めてみてください。
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