【MUKU工房・誕生秘話】一級建築士の父が名付けた「無垢」への強いこだわり 

前回に引き続き、「MUKU工房(株式会社 北廊)」永原社長へのインタビュー第2弾をお届けします。

実は永原社長、もともとは建築業の出身です。家づくりのプロフェッショナルだった永原社長が、なぜ家具のセレクトショップを立ち上げたのか。そして「MUKU工房」という名前に込められた揺るぎない信念についてお話を伺いました。

最高の家を建てても、家具ひとつで空間は台無しになる

最高の家を建てても、家具ひとつで空間は台無しになる

MUKU工房のルーツは、永原社長が20代で立ち上げた建築会社にあります。家づくりの現場で感じたある「強烈な違和感」が、家具の世界へ足を踏み入れる原動力となりました。

建築業時代に直面した「空間と家具」のミスマッチ

建築業を営んでいた当時、永原社長はお客様の家づくりやリフォームに魂を注いでいました。「素晴らしい空間が完成した」と自信を持ってお引き渡しをした数ヶ月後、お客様の家を訪問した永原社長は大きなショックを受けます。

せっかくこだわって作った美しいリビングに、大量生産された安価な家具が並べられていたのです。「どれほど素晴らしい空間を作っても、家具の選び方次第で空間の魅力は一瞬にして台無しになってしまう」

空間における家具の重要性を痛感した永原社長は、建築空間を真に完成させるためには、上質な家具のコーディネートが不可欠であると確信したといいます。

家づくりで培われた、家具流通への厳しい視点

建築現場では、オープン日や引き渡し日に向けた厳格なスケジュール管理が求められます。夜中まで作業をして納期に間に合わせる建築業界の常識を持っていた永原社長にとって、当時の家具業界のルーズな納期管理は受け入れがたいものでした。

「お客様と約束した納期は絶対に守る」。建築業で培われたシビアな感覚は、現在のMUKU工房の徹底した顧客対応や、迅速なサンプル配送といった質の高いサービスの根底に流れています。

一級建築士の父と誓った「プリント合板は売らない」という決意

一級建築士の父と誓った「プリント合板は売らない」という決意

手軽な家具が溢れる現代にあえて無垢材へ特化した背景には、一級建築士であるお父様との固い約束がありました。「MUKU工房」というまっすぐな名前に込められた、本物志向のルーツをご紹介します。 

「MUKU工房」という名前に込められた本物志向

「MUKU工房」という名前は、一級建築士であり、ともに建築会社を営んでいた永原社長のお父様が考案した名称です。

家具のネット通販を始める際、親子で固く誓ったルールがあり、表面に木目調のプリントを貼り付けた安価な家具は絶対に扱わず、丸太から切り出した「無垢の板」だけを売るという決意。

本物を愛する一級建築士としてのプライドと、上質な家具だけをお客様に届けるという覚悟が「MUKU工房」という名前に深く刻まれています。

北の大地から全国へ。社名「北廊」が意味するもの

MUKU工房の運営会社である「株式会社 北廊(きたろう)」という社名にも、壮大なビジョンが込められています。

「北の大地・北海道から、光(インターネット)の廊下を使って、全国のお客様へ一級品をお届けしていく」。永原社長が名付けた社名には、インターネット通販の可能性を信じ、地方から全国規模のビジネスを展開するというロマンが溢れています。

あえて「家具を探すすべての人」を追わない集客戦略

あえて「家具を探すすべての人」を追わない集客戦略

MUKU工房のオンラインストアには、あえて万人受けを狙わない、緻密なマーケティング戦略が隠されています。本物を探しているお客様だけを的確に案内するための工夫に迫ります。 

価値がわかる人へ届けるためのキーワード選定

MUKU工房では、インターネット検索における集客において、単なる「ソファ」といった幅広いキーワードをあえて狙っていません。「旭川家具 チェア ウォールナット」や「無垢材 ダイニングテーブル」といった、素材や産地を指定する深いキーワードで検索するお客様を大切にしています。

安価な大量生産品を探している層ではなく、最初から「質の高い本物の家具」を探しているお客様に絞ってアプローチをする。商品の価値を正当に評価してくださるお客様と確実に出会うための、無駄のないスマートな導線づくりが行われています。

「感覚よりデータ、思い込みより検証」でブランドを守る

MUKU工房の社内には「感覚よりデータ、思い込みより検証」という明確なバリューが浸透していて、新しい施策や商品の取り扱いを決める際には直感や思いつきでの発言は社内で飛び交いません。

サイトのアクセス解析や売上データを毎日細かく分析し、数字という客観的な事実に基づいて意思決定を行います。緻密なデータ分析があるからこそ、お客様の潜在的なニーズを正確に捉え、時代に左右されないブランド価値を守り続けることが可能となっています。

まとめ

「最高の空間を生かすためには、最高の家具が必要である」。建築業出身の永原社長だからこそ辿り着いた真理が、MUKU工房のすべての活動の原動力となっています。

プリント合板の家具は絶対に扱わず、無垢材だけを売るという一級建築士の父との約束。そして、データに基づく緻密なマーケティングで「本物を探すお客様」と確実に出会う仕組みづくり。MUKU工房の揺るぎないブランド価値は、強い信念と圧倒的な行動力によって作られています。

家づくりや空間づくりにこだわりを持つ方、長く付き合える「一生もの」の家具を探している方は、ぜひ一度MUKU工房のオンラインストアを覗いてみてください。建築のプロも納得する、本物のインテリアとの出会いが待っています。

【執筆者】 2019年から旭川木工センターの魅力発信に携わり、企業が持つ『本当の価値』を記事にしてお届けし続けているライター 。

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