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家具木工用語辞典

2019年12月01日(日)

柾目とは-丸太の中央近くの木目[水分を吸収、放出、希少]

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木目には大きく二種類の板目(いため)と柾目(まさめ)があります。専門的には、杢目(もくめ)もあります。

 

家具は1本の丸太をカット、長方形の板を組み合わせ、家具は作られています。このカット時に中央近くを切ると柾目、外に近いあたりを切ると板目になります。

 


丸太の中心をカットして製材したときの面に現れる年輪が平行で年輪に直角な木目が柾目です。高樹齢の大径木からでも1本からとれる板材が少なくなるため、板目より割高です。

 

柾目のメリットは、真っ直ぐきれいに流れる木目です。

これは、好みや周りとのデザインにも影響しますが、そのきれいに平行に流れる木目は、落ち着きがあり優美でインテリアをすっきりとした印象にまとめてくれます。

 

また、収縮や反りなどが小さく、狂いの少ない木材となることも魅力となります。和室の化粧柱には柾目が好まれて使われてきました。板目と違いまっすぐな模様です。

 

柾目は調湿量が大きく、沢山の水分を吸収、放出してくれます。

そのため、柾目は古くから書類や食品の保存箱として使われていました。

逆に、板目は柾目と違って水分を通しません。

 

木材は生えている方向、縦方向には強く、横方向に弱いです。つまり、木目に沿って縦に真っ直ぐカットしている柾目の強度は弱くなります。

 

柾目、板目は木材が同じでも、性質が違ってきます。

板目は木材の周辺部、柾目は中心部

 

板目と柾目はどちらも良い・悪いはありません。用途に合わせ選択しましょう。