「新しく買ったソファ、せっかくなら日常的に手入れして、長く使い続けたい、できる限りボロボロにしたくない」
そんな家具を大切にするあなたに、ソファのお手入れ方法をお届けします。
正しい手入れをしなければ、ソファは傷んでしまいます。特に革のソファを使っている方は要注意。正しい手入れを学んで、より長くソファを使えるように一つひとつ見ていきましょう!
この記事は、ソファやテーブルなど、旭川家具を作るプロ集団「旭川木工センター」がお伝えしています。作り続ける人間たちだからこそわかる、手入れのノウハウを詰め込んだ記事ですのでぜひご覧ください。
普段のお手入れは「コロコロ」と「掃除機」で行う
本革、合皮、ファブリック(布製)全ての素材に共通してできる手入れとして、「コロコロ」と「掃除機」での手入れがあります。
髪の毛やお菓子のカスなど目に見える部分は「コロコロ(粘着クリーナー)」を使用し、座面と背面の隙間などは「掃除機」で吸い取るようにしましょう。この時、ハンディクリーナーがあると掃除しやすくなるのでオススメです。
ここまでが共通してできるお手入れ。ですが、ソファは張地によって細かいお手入れ方法が異なります。次の項目では張地毎のお手入れ方法についてお話ししましょう。
【張地の種類別】ソファの手入れ方法と手順
ソファには「張地」と呼ばれる部分があります。人間で言う所の皮であり、この張地部分の素材によって手入れ方法が変わってくるのです。
ここでは、「本革」「合皮」「ファブリック(布製)」の3つに分けて手入れ方法と手順をご紹介します。
本革のソファの手入れはレザークリーナーを使用する
本革の手入れは革用のレザークリーナーを使用します。レザークリーナーが必要な理由は、革の油分を保つことで、ひび割れを防ぎ、革本来の美しさを保つことができるためです。
手入れの手順
- 掃除機でホコリを吸い取る(かけすぎると傷がつくので注意)
- 表面をタオルで乾拭きする
- 固く絞ったタオルで全体を水拭きする
- レザークリーナーでシミや汚れ部分を拭き取る
(この時、力を入れ過ぎるとシミができるため優しく拭くのがポイント) - 革用の保護クリームを全体に塗る
- 仕上げに乾拭きする
合皮のソファの手入れは中性洗剤を使う
合皮のソファについては、傷つきやすいため特に掃除機をかける時に注意しましょう。お手入れの方法としては主に中性洗剤を使うことがオススメ。
手入れの手順
- 表面を乾拭きする
- 中性洗剤を水で薄めタオルにつける
- 固く絞ったタオルで全体を拭く
- 水拭きをする
- 乾拭きをして、乾燥を待つ
ファブリック(布製)のソファの手入れは掃除機と中性洗剤を使う
また、物によっては布部分を剥がし丸ごと洗濯できるものもあります。素材により異なるので、タグを確認してから行うようにしましょう。また、「リネン」や「ベルベット混紡」はデリケートであるため選択せず、ドライクリーニングに出すことをオススメします。
手入れの手順
- 表面の汚れを掃除機で吸い取る
- 中性洗剤を水で薄め、少しだけタオルにつける
- シミがある部分をトントンと叩く(こすらない)
【ライフスタイル別】ソファの手入れをラクにする張地のおすすめ
現在のソファの張地が、ライフスタイルに合っているか見直すことも重要です。ライフスタイルに合った張地を選ぶことで、手入れをグッと楽にすることができます。
お手軽価格で高級感を楽しみたいなら合皮ソファ
合皮ソファはリーズナブルなお値段ですので、お手頃価格でラグジュアリーな雰囲気を演出したい方には選択肢の一つとしてあるでしょう。しかし、耐久性は期待できません。“長く大切に使い続けたい”というのであれば、ぜひとも本革ソファを視野に入れてほしいと思います。
使い込む楽しさを求める人には本革ソファがぴったり
本革ソファは、経年変化をしていきます。革製品全体に言えることですが、使えば使うほど味が出て、ヴィンテージな色合いになっていくことが特徴。お手入れをし続ければ一生使い続けられるものも多いため、使い込む楽しさを求める人には本革のソファがオススメです。
家族みんなで使うなら洗いやすいファブリックソファ(カバーリングタイプ)
家族で使うソファの場合、手入れの頻度がかなり多くなります。そこでオススメしたいのは、ワンタッチシーツのように被せることができる「カバーリングタイプ」のファブリックソファ。洗濯機で丸洗いできるタイプであれば、さらに時間を節約することができます。
宮田産業さんでは、引っ掻きに強く、汚れがつきにくい、撥水、水だけで汚れが落とせる機能があるファブリック素材をご用意することが可能です。「ペットの引っ掻きにも強いのか知りたい」「在庫状況を知りたい」という方は、お気軽にお問い合わせください!
ソファの寿命を伸ばすためのポイント
最後に、手入れを含め、ソファの寿命を伸ばすためのポイントを紹介していきます。
乾燥を防ぐ
本革は人の肌と同じで、手入れをせず乾燥させてしまうとボロボロになってしまいます。本革であれば革そのものが割れ、合皮であれば表面が剥離してしまうなど、見た目だけでなくソファの寿命を縮める代表的な例ですね。
乾燥を防ぐには、エアコンの風が直接当たる所に置かないことが重要です。
直射日光を避ける
直射日光が当たる場所にソファを置くと、日焼けしてしまい表面が劣化します。色褪せなどが起きる上、革や合皮ならひび割れが起きるため直射日光は避けるようにしましょう。
毎回座る場所を変える
毎回同じ場所に座ると、その部分だけがへたってしまいます。そのため、座る場所を毎回変え、ソファへの負担を分けましょう。
また、小さなお子さんがいる家庭はソファの上で跳ねて遊んでしまうことがあります。その場合、スプリングが壊れる、革が痛む以上に「コイルが飛び出して怪我をする」恐れがあるので、お子さんに怪我をさせないために注意してあげてください。
まとめ
今回はソファの手入れについて張地別に解説させていただきました。今回のポイントは以下の通りです。
- 共通してできるお手入れは「コロコロ」と「掃除機」をかけること
- 本革は「レザークリーナー」で手入れする
- 合皮は「中性洗剤」で手入れする
- ファブリック(布製)は「掃除機」と「中性洗剤」で手入れする
- ペットがいる家庭は「合皮」が、使い込む人は「本革」が、ご家族には「カバーリングタイプのファブリック」がオススメ
- ソファの寿命を伸ばすには「乾燥を防ぐ」「直射日光を避ける」「座る場所を毎回変える」の3点が有効です
私たち「旭川木工センター」の会員は、伝統ある旭川家具を愛し、時には新たなデザインを取り入れ、現代のインテリアに馴染む家具を作り続けています。
家具のお手入れに関する記事は以下のページでご覧になれます。木製家具を一生使い続けるため、ぜひご覧ください。
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