オーダーメイドのテーブル制作における素材・木工所選び・制作依頼の手順を紹介します

「狭いダイニングに合うテーブルがなかなか見つからない」「オリジナルのテーブルが欲しい」そんなお悩みを抱えていませんか?

オーダーメイドなら、限られたスペースに合わせたり、好みの素材やデザインでカスタマイズしたりと細部までこだわったテーブルが実現できます。

既製品では納得できるものがないとお悩みの方、理想のテーブルが欲しい方におすすめです。

本記事では、旭川家具に精通する木工のプロ「旭川木工センター」が、オーダーメイドのテーブル制作に関する情報をお届けします。

テーブルの素材や木工所を選ぶ際のポイントや、制作依頼の流れも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

なぜオーダーメイド?既製品にはないテーブル制作の魅力

画像引用:CondeHouse|WING LUX LD T脚テーブル

オーダーメイドのテーブルは、既製品にはないさまざまなメリットがあります。

  • 空間にフィットするサイズを実現できる
  • 素材・デザイン・仕様を自由に選べる
  • 耐久性に優れ、長く使える
  • 必要な機能性をカスタマイズできる

テーブル選びの際に、「デザインはいいのにサイズが合わない…」「もう少し明るい色合いだったらいいのに…」そんな経験をお持ちの方もいるでしょう。既製品では、微妙に理想と合わない場合も多いです。

しかし、オーダーメイドのテーブル制作は、サイズや素材、デザイン、天板の仕上げ、脚の形状など、細部まで指定できます。そのため、お部屋のスペースに合わせやすく、好みのデザインで作れるため、満足のいくテーブルが手に入ります。

さらに、引き出しや棚など必要な機能もカスタマイズできるため、機能性が向上するのも魅力です。

また、既製品のテーブルは修理対応しているところは少なく、たとえ修理できたとしても購入した方が安く仕上がる場合も少なくありません。

オーダーメイドのテーブルなら、修理が可能な場合が多く、長く使えます。一つひとつ丁寧に作られているため、耐久性にも優れています。

理想を叶える!テーブル制作の素材選び

画像引用:CondeHouse|マム ダイニング EXテーブル

テーブルは素材によってイメージが大きく異なります。特に、テーブルの素材によく使われている木は、種類によって見た目も触り心地も異なります。オーダーメイドでテーブル制作を検討する際は、木材ごとの特徴やメリットを把握しておきましょう。

無垢材の種類と特徴(ウォールナット、オーク、チェリーなど)

無垢材とは、天然の木をそのまま切り出した木材のことで、木本来の質感、風合いを感じられます。経年変化による色合いの変化も楽しめるため、長く使っても飽きが来ず、愛着のわくテーブルに仕上がります。

ウォールナット

画像引用:CondeHouse ハカマ ダイニング ソリッドテーブル

ウォールナットは、チークやマホガニーと並ぶ世界三大銘木のひとつです。紫がかった深い焦げ茶色と、均一で美しい木目が特徴で、重厚感のある上品な雰囲気を感じられるため、テーブルをはじめとする木製家具の材料として高い人気があります。

また、頑丈で耐久性にも優れているため、傷や凹みに強い点も大きな魅力です。

オーク

画像引用:MUKU工房|ワオ MT-01 リビングテーブル

オークは木目がはっきりとしており、ナチュラルで明るいベージュ色の木肌が特徴です。ナチュラルで明るい雰囲気に仕上げたい場合に適しています。水に強く耐久性にも優れているため、ダイニングテーブルの素材にもおすすめです。

チェリー

画像引用:MUKU工房|ムク ダイニング丸テーブル

赤みを帯びた木肌と、なめらかな手触りが特徴です。また、リボン杢(リボンもく)と呼ばれるストライプ状の美しい木目が現れるものもあり、光の当たり方によって輝きが増します。高級感のあるテーブルに仕上げたいときにおすすめの樹種です。

その他の木質素材(集成材、突板など)のメリット・デメリット

無垢材はコストが高いと感じる場合には、集成材・突き板に着目すると良いでしょう。

集成材

天然木を小角材(ラミナ)に切り出し、貼り合わせた板材。切り出す際に節や反り、割れなどを取り除くため、無垢材に比べ欠点や狂いが起きにくいのが特徴です。無垢材よりも木の風合いが感じにくく、貼り合せ部分に継ぎ目が見える場合があります。

突き板

天然木を薄くスライスし、集成材や合板に貼りつけた板材。コストを抑えながら、天然技の見た目を再現できるのが魅力です。ただし、深い傷がつくと下地が見えてしまったり、 張り替えが必要になったりする場合もあります。

天板の仕上げ方(オイル、ウレタン塗装など)とメンテナンス

木製のテーブルは定期的なメンテナンスが欠かせません。特に、無垢材は無塗装の場合もありますが、傷や汚れを防ぐための塗装を施すのが一般的です。それぞれの仕上げの特徴・メリットを下記にまとめたので、ぜひ参考にしてください。

無塗装

表面に塗装を施さない仕上げで、木の手触りや風合い、香りなどをダイレクトに感じられるのが魅力です。

樹種によっては水や汚れ、傷がつきやすいですが、表面の研磨や削り直しなどで補修できます。お手入れのしやすさよりも、木の魅力を存分に味わいたい方におすすめです。

オイル塗装

オイルやワックスなどを木に染み込ませて仕上げる方法。木の風合いを保ちつつ、ある程度の撥水効果や防汚効果が期待できます。ただし、定期的な塗装し直しが必要になる点がデメリットです。

ウレタン塗装

ウレタン樹脂を塗布する方法で、表面に膜を張って木を保護します。耐水性・耐久性に優れており、お手入れは水拭きだけで済む手軽さが魅力です。木本来の手触りや質感は感じにくくなりますが、お手入れのしやすさを重視する方におすすめの塗装方法です。

オーダーメイドテーブル制作のステップ|相談から納品まで

画像引用:宮田産業株式会社

①打ち合わせ・相談

業者との打ち合わせは、まずはデザイン、サイズの相談から始まります。自分の希望するデザイン、用途、使う場所などを明確にしておきましょう。イメージ図のスケッチ画や参考になる写真などを提供すれば、業者もイメージしやすくなるのでおすすめです。

サイズは、設置場所のスペース、他の家具とのバランス、お部屋のレイアウト、さらに座る人の体型に合わせた高さ・形状を考慮して決めましょう。

素材や仕上げは、手入れのしやすさや使用頻度によって適切なものを選ぶことが大切です。気になるものをピックアップしておくと、業者側からいろいろとアドバイスしてくれます。

また、予算はあらかじめしっかり伝えておくことが大切です。テーブルのサイズや素材、仕上げによって価格は大きく変わります。事前に予算を伝えておけば、その範囲内でイメージに近いプランを提案してもらいやすくなります。

②設計図・デザイン案

打ち合わせでヒアリングした内容をもとに、業者が設計図・デザイン案・見積もり書を提示します。変更したい箇所や追加で希望する点があれば、しっかり伝えることで理想のテーブルに仕上がります。見積もり書は、詳細がわかる内容か、不透明な金額が追加されていないかをチェックしましょう。

③制作・納品

設計図に合わせて制作が進みます。一般的な制作期間は1〜2カ月ですが、サイズや素材、デザインによっては、さらに時間がかかる場合もあります。打ち合わせの際に、納期の目安を確認しておくと安心です。

テーブルが納品されたら、設計通りに仕上げられているかをしっかりチェックすることが大切です。納品後すぐであれば、問題があっても対応してもらいやすいため、慎重に確認しましょう。

テーブル制作を依頼する信頼できる木工所の選び方

  • 公共施設・店舗への納品実績が豊富か
  • 全国からの受注に対応しているか
  • 希望のオーダー方法があるか
  • アフターフォローまで一貫して対応しているか

口コミの評判や公式サイトに掲載されている事例を確認し、公共施設や店舗への納品実績が豊富かどうかをチェックしましょう。難しいデザインや特殊な素材にも慣れている可能性が高く、高品質な仕上がりが期待できます。

また、全国からの受注に対応している業者は規模が大きく、長い歴史や実績を持つ場合が多いため、信頼性も高いといえます。

オーダー方法も重要なチェックポイントです。理想のイメージが明確な方はフルオーダー、コストと要望のバランスを重視したい方はセミオーダーに対応している業者を選ぶと良いでしょう。

さらに、納品後の不具合や故障、定期的なメンテナンスに備えて、設計からアフターフォローまで一貫して対応している業者を選ぶのがおすすめです。

オーダーメイドのテーブルは、特殊なデザインや形状、素材を扱うケースも少なくありません。設計から制作まで対応してくれた業者であれば、万が一の際にも安心してサポートを受けられるでしょう。

まとめ

ここまで、オーダーメイドのテーブル制作について詳しく解説しました。

オーダーメイドは、サイズや素材、デザインなど細かく指定できるのが最大の魅力です。サイズやカラーの微妙な違いに悩んでいる方は、ぜひ検討してみましょう。

また、テーブル制作を依頼する業者は信頼度が高く、確かな腕を持つ職人が在籍しているかを確認することが重要です。ぜひ本記事を参考に、自分の理想をかなえたテーブルを実現しましょう。

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