
画像引用:MUKU工房|クリエイトファニチャー
ダイニングテーブルは、家族の食事や団らんの中心となる大切な家具。なかでも、木材を使ったテーブルは、自然な風合いや温もり、使い込むほどに増す味わいが魅力です。
しかし、ダイニングテーブルに使用される木材は、種類ごとに異なる特徴や個性があり、選び方ひとつで空間の雰囲気や使い勝手が大きく変わります。そのため、「どの木材が自分に合うのか」「メンテナンスは大変なのか」「長く使うコツは?」と迷う方も多いでしょう。
そこで今回は、ダイニングテーブルにおすすめの木材について徹底解説。人気の木材の特徴から選び方、長く美しく使うためのお手入れ方法まで、後悔しないダイニングテーブル選びのポイントをわかりやすく解説します。
ダイニングテーブルに使われる主な木材の種類と特徴
画像引用元:MUKU工房|ムク ダイニングテーブル
ダイニングテーブルに使われる木材はさまざま。木材選びで失敗しないためにも、見た目や価格だけではなく、それぞれの特徴やメリットを把握することが大切です。
「無垢材」は木の温もりと経年変化を楽しむ至高の素材
無垢材のダイニングテーブルは、1本の木を切り出した一枚板で作られるため、木本来の木目や質感がそのまま活かされています。
手で触れたときの柔らかな質感や温もりは、合板や突板にはない魅力。また、使い込むほどに色や風合いが変化し、経年変化を楽しめるのも無垢材ならではです。
同じ樹種であっても木目や節の現れ方は一つひとつ異なり、自分だけのオリジナルのテーブルが実現します。
「集成材」は安定性とコストパフォーマンスが魅力の選択肢
集成材は、複数の木材を接着剤で貼り合わせて作られるため、大きなサイズのダイニングテーブルも比較的手軽に製作できます。
無垢材と比べて湿度や温度変化による収縮や膨張が少なく、反りや割れが起こりにくいのが特徴です。そのため品質が安定し、日常使いでも扱いやすい点が魅力です。
また、一枚板の無垢材に比べてコストを抑えやすく、デザインやサイズの選択肢も広がります。実用性と価格のバランスを重視したい方におすすめの素材です。
「突板」は手軽に木の風合いを楽しめる賢い選択
薄くスライスした天然木を合板に貼り付けて作られます。無垢材に比べて価格が手頃で、湿度や温度変化による収縮・膨張が少ないため、反りや割れが起こりにくいのが特徴です。
ただし、表面の天然木はごく薄いため、無垢材のような質感や経年変化を味わうことは難しい点も。さらに、深い傷がついた場合は表面の貼り替えが必要になる場合があります。コストを抑えつつ木の雰囲気を楽しみたい方に適した素材です。
あなたにぴったりの木材は?人気の樹種とその個性を知ろう
ダイニングテーブルの素材選びで迷ったら、まずは人気の樹種に着目してみてはいかがでしょうか。以下では、ダイニングテーブルで代表的な木材を紹介します
深い色合いと重厚感「ウォールナット」
画像引用元:カンディハウス|ハカマ ダイニング ラウンドテーブル
ウォールナットは、マホガニーやチークと並ぶ「世界三大銘木」のひとつとして人気のある樹種です。紫色を帯びたこげ茶色と、均等で美しい木目が特徴で、重厚感と上品な落ち着きを感じられます。
経年変化では使い込むほどに、色合いが明るく変化します。高級感と個性を兼ね備えたダイニングテーブルをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。
明るい木目と高い耐久性「オーク(ナラ)」
画像引用元:カンディハウス|CLテーブル テーブル
オーク(ナラ)は、ベージュの明るくナチュラルな色合いと、力強い木目が魅力の人気樹種です。
耐久性や耐水性に優れているため、日々の食事や家族の集まりなど、毎日使うダイニングテーブルにもぴったり。丈夫さとやさしい雰囲気を兼ね備え、長く愛用できる木材です。
フローリング材としてもよく使われているので、ダイニングテーブルと合わせて空間に統一感を持たせてみるのも良いでしょう。
力強い木目と和モダンな雰囲気「タモ」
画像引用元:カンディハウス|ヨン ダイニング ラウンドテーブル
タモは、はっきりとした力強い木目と、やや黄味がかった明るい色合いが特徴。しなやかさと適度な硬さがあり耐久性にも優れているため、日常使いにも安心です。
日本の住宅や家具でもよく使われており、和モダンとも良く合います。ナチュラルながらも落ち着きのある雰囲気を演出したい方は、ぜひチェックしてみてください。
後悔しない!ダイニングテーブル木材選び3つのポイント
画像引用元:カンディハウス|マム ダイニング EXテーブル
以下では、ダイニングテーブルの木材選びのポイントを3つ紹介します。ぜひ参考にして、自分に合った木材を見つけてください。
1. ライフスタイルに合わせた「耐久性」と「手入れのしやすさ」で選ぶ
ダイニングテーブルは家族の食事や来客など、毎日使う場所だからこそ、耐久性と手入れのしやすさは重要なポイントです。
例えば、小さなお子さんがいる家庭や食事の頻度が多い場合は、オークなど傷や汚れに強い木材がおすすめです。また、手入れのしやすさは塗装の種類によっても変わります。
ウレタン塗装は水や汚れに強く、日々のお手入れが簡単。一方、オイル仕上げは木の質感を楽しめますが、定期的なメンテナンスが必要です。家族構成や使い方に合った素材と仕上げを選びましょう。
2. 部屋の雰囲気とインテリアに合わせた「色味」と「木目」で選ぶ
ダイニングテーブルの木材は、部屋の雰囲気やインテリアに合った「色味」と「木目」で選ぶのがおすすめです。全体的に統一感を出したい場合は、フローリングや建具など他のインテリアと色味を合わせると、すっきりまとまります。
また、木材によって明るさや印象、空間のテイストは大きく変化します。明るい色合いの木材は空間を広く見せ、落ち着いた色味は重厚感や高級感が感じられます。
3.「予算」と「品質」のバランスを考慮する
ダイニングテーブルの木材選びでは、予算と品質のバランスにも考慮しましょう。無垢材は貴重で高価な素材ですが、世界に同じものはない唯一無二の魅力があります。また、経年変化による深い味わいを長く楽しめます。
一方、集成材や突板仕上げはコストを抑えつつ、安定した品質とデザイン性を両立できる点がメリットです。使い方や予算に合わせて、自分に合った素材を選ぶことが木材選びのポイントです。
ダイニングテーブルの木材を長く愛用するための秘訣
画像引用:MUKU工房|ムク ダイニング丸テーブル
ダイニングテーブルの木材を長く愛用するためには、塗装による定期的なメンテナンスが欠かせません。
塗装方法には大きく分けて「オイル仕上げ」と「ウレタン塗装」の2種類があり、それぞれ特徴やメリットが異なります。ライフスタイルや好みに合わせて、最適な塗装方法を選びましょう。
木材の経年変化を「味わい」に変える楽しみ方
木材の経年変化を楽しみたいなら、定期的なオイル塗装で乾燥を防ぐのがおすすめです。木の表面がしっとりとし、より深いツヤやなめらかな手触りを楽しめます。
オイルは透明なので木目の美しさをそのまま活かせるのも魅力です。定期的な塗り直しが必要ですが、木材本来の風合いや経年による色の変化をじっくり味わえます。
日常のお手入れで美しさを保つ方法
お手入れのしやすさを重視するなら、ウレタン塗装がおすすめ。ウレタン塗装は木材の表面に防水・防汚性のある膜を作るため、汚れや水分が染み込みにくく、普段のお手入れは水拭きだけで簡単に済みます。
また、一度塗装すれば長期間メンテナンスの手間が少ないのも大きなメリットです。ただし、木材の表面に膜ができるため、経年変化による木目や色味の変化は感じにくくなります。
まとめ
画像引用:MUKU工房|M-ダイニングテーブル
木のダイニングテーブルは、天然木ならではの風合いや手触り、使い込むほどに増す味わいが魅力です。
無垢材・集成材・突板といった素材や、ウォールナット・オーク・タモなど樹種ごとの個性によって、空間の雰囲気や使い心地も大きく変わります。選ぶ際は、耐久性やお手入れのしやすさ、そして予算やライフスタイルに合わせることが大切です。
また、長く美しい状態を保つためには、定期的なメンテナンスや日常のお手入れも欠かせません。ぜひ本記事を参考に、自分たちにぴったりのダイニングテーブルを見つけてください。
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