
タモ材の椅子を検討している方の中には、「オーク材との違いがわからない」「どう選べば後悔しないのか」と悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
タモ材は、美しい木目と優れた耐久性が魅力の木材ですが、塗装の種類や座り心地、インテリアとの相性により満足度が変わります。
本記事では、タモ材の椅子が持つ3つの魅力から、メリット・デメリット、後悔しない選び方のチェックポイント、長く美しく保つお手入れ方法まで解説します。
タモ材の椅子を納得して選びたい方は、ぜひ参考にしてください。
タモ材の椅子が暮らしを豊かにする3つの魅力

タモ材の椅子が多くの人に選ばれる理由は、単なる見た目の美しさだけではありません。
ここでは、タモ材の椅子が暮らしを豊かにする理由をご紹介します。
魅力1:空間を明るくする、清らかで美しい木目
タモ材の椅子は、淡い黄白色から淡黄褐色のナチュラルな色合いと、はっきりとした年輪が生み出す美しい木目が特徴です。タモは環孔材に分類され、板目面では導管組織がはっきり
表れるため、すっきりとした意匠を楽しめます。
この淡くナチュラルな色合いは、ダークトーンの床やテーブルと組み合わせても空間が重くなりにくく、光を反射しやすい木肌がダイニングやリビング全体を軽やかに見せる効果があります。無垢材の椅子であれば、使い込むうちに黄色味が増して蜂蜜色に近づき、経年変化も楽しめます。
魅力2:ダイニングチェアにも最適な「硬さ」と「しなやかさ」
タモ材の椅子は、硬さとしなやかさを兼ね備えた素材の特製により、日常使いに適した耐久性を持ちます。タモの気乾比重は0.55から0.65程度で、杉やヒノキなどの針葉樹より高密度かつ高硬度です。その一方で粘りや弾力性が高く、しなるのに折れにくい性質も持ちます。
この硬さとしなやかさのバランスは、日常的に荷重と動きが加わる椅子にとって大きなメリットです。座面や脚部にタモを使うと毎日の利用に耐える耐久性と衝撃を適度に吸収してくれるので、ぐらつきや割れが起こりにくいダイニングチェアになります。
魅力3:北欧・和モダンなど、どんなインテリアにも馴染む調和力
タモ材の椅子は、明るいナチュラルカラーとまっすぐな木目により、多様なインテリアスタイルに調和します。タモ材は北欧家具をはじめ多くのインテリアスタイルで採用されており、近年10年ほどで注目が高まった樹種です。
白壁やグレー系のファブリックと相性が良く、シンプルで直線的なフォルムの椅子に仕立てると北欧テイストのダイニングにも違和感なく溶け込みます。
一方で、タモは和室建具や内装材としても利用される樹種であり、黄白色から淡褐色の穏やかな色調は、畳や和紙、ナラやオーク系のフローリングとも調和しやすい特徴があります。北欧スタイルのオープンダイニングから和モダンのリビングダイニング、ナチュラルテイストのキッチンまで、テーブルや床材の樹種を問わずコーディネートしやすい家具といえます。
タモ材の椅子のメリット・デメリット

引用:MUKU工房
ここでは、タモ材の椅子のメリットとデメリットを解説します。
【メリット】タモ材を選ぶべき3つの理由
タモ材の椅子を選ぶべき3つの理由を以下にまとめました。
| メリット | 詳細 |
|---|---|
| 丈夫で長持ちする強度 | 高密度で硬く弾力性があるため、椅子の脚や座面に最適です。衝撃に強く割れにくい性質により、日常的な使用でも安心して長く使える家具になります。 |
| 美しい木目とナチュラルな色合い | 淡い黄白色から淡褐色のグラデーションが空間を明るくし、使うほどに味わい深い色艶が増していく経年変化も楽しめます。 |
| インテリアと調和しやすい | 北欧モダンや和モダンなどさまざまなスタイルに馴染みやすく、シンプルながら存在感のあるデザインが可能になります。 |
これらの理由から、タモ材の椅子は耐久性と美しさを重視し、長く使い込む家具を求める人に最適な選択といえます。
【デメリット】購入前に知っておくべき注意点と対策
タモ材の椅子には、購入前に理解しておくべきデメリットも存在しますので以下にまとめました。
| デメリット | 詳細と対策 |
|---|---|
| 加工の難しさ | 硬く頑丈なため切断や細工が難しく、DIYなど個人での加工は時間や労力を要します。 複雑な装飾を加えるのは難しいため、シンプルなデザインが一般的です。 |
| 価格が高い | 人気の高さや国際的な供給制限などから価格が上昇しており、同じデザインの他材と比べると高額になることが多いです。予算に応じて集成材の利用を検討するのがおすすめです。 |
| 重量がある | 密度が高いため同サイズの椅子でも重くなりがちで、持ち運びや移動に不便を感じる場合があります。 |
これらのデメリットを踏まえ、購入時は価格や加工の難しさを理解し、信頼できるメーカーや販売店を利用するのが大切です。
後悔しないタモ材の椅子の選び方チェックポイント
後悔しないタモ材の椅子選びには3つの重要なチェックポイントを知っておき必要があります。
以下にまとめましたので参考にしてみてください。
①:家の他のインテリアとのデザイン性
タモ材の椅子を選ぶ際は、設置する空間の他の家具とのデザイン性を最優先で確認する必要があります。書斎ならデスク、リビングならダイニングテーブルとの色調や木目の方向が調和するかを見極めましょう。
タモ材は明るくナチュラルな木目が特徴なので、北欧風や和モダン、ナチュラルテイストなど多様なインテリアに馴染みます。ただし、木目の方向には柾目と板目があり、色味の濃淡により空間の印象が大きく変わるため注意が必要です。
既存の家具や床の色調と質感を確認し、トータルコーディネートを考慮した選択をしましょう。
明るいタモ材はダークトーンの家具とも相性が良く、空間に軽やかさをもたらします。購入前に実物を見て、自宅の環境と照らし合わせることが後悔しない選び方の第一歩です。
②:毎日座るからこそ「座り心地」と「軽さ」は必ず確認
タモ材の椅子は毎日使うものだからこそ、座り心地と軽さの両方を実際に確かめる必要があります。以下は長時間座る際の快適性を大きく左右するため、購入前に必ず確認しましょう。
- 座面の高さ
- 奥行き
- 背もたれの角度や形状
また、タモ材は密度が高く重い傾向があるため、持ち運びや掃除の際の軽さも確認が必要です。軽量設計された椅子ならストレスなく使えるため、デザインと実用性のバランスを考慮した選択が大切です。
③:長く使うための「塗装(仕上げ)」の種類と特徴
タモ材の椅子を長く美しく保つためには、塗装仕上げの種類と特徴を理解しなければなりません。塗装により耐久性やメンテナンス性が変わるため、使用環境や手入れの手間を考慮した選択が重要です。
例えば、ウレタン塗装は表面を樹脂でコーティングするので、傷に強く長持ちします。水や汚れをはじきやすく日常の手入れは簡単ですが、木の質感や吸湿性が損なわれる場合があります。
一方、オイル塗装や自然塗料は木の呼吸を妨げず、深い風合いと手触りを楽しめます。木本来の質感を保ちながら経年変化も味わえる反面、定期的なメンテナンスが必要です。
小さな子供がいる家庭では汚れに強いウレタン塗装、木の質感を重視するならオイル塗装というように、ライフスタイルに合わせた仕上げを選びましょう。
タモ材の椅子を長く美しく保つお手入れ方法
タモ材の椅子を長く美しく保つためには、普段の丁寧な乾拭きと汚れの種類に応じた適切なお手入れがポイントです。
ここでは、タモ材の椅子を長く美しく保つお手入れ方法を解説します。
普段のお手入れは「乾拭き」が基本
タモ材の椅子の日常的な手入れは、柔らかい布で木目に沿って乾拭きするのが基本です。水分は木材の毛羽立ちや白濁、ひび割れの原因となるため、濡れた布の使用は避けましょう。
もし水や油をこぼした場合は、すぐに乾いた布で拭き取ることが重要です。放置すると染み込んでシミになる可能性があるため、素早い対応で木材を守りましょう。
水拭きが必要な場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に布を浸して固く絞った上で使用します。その際、木目に沿って優しく拭き、使用後は必ず乾拭きで水分を完全に拭き取ることが大切です。
タモ材の椅子は基本的に乾拭きでの手入れを心がけ、水分を残さないことが美しい状態を保つ秘訣といえます。
汚れが付いてしまった時の対処法(ウレタン塗装とオイル塗装)
タモ材の椅子に汚れが付いた際の対処法は、塗装の種類により異なります。
| 塗装の種類 | 対処法 |
|---|---|
| ウレタン塗装 | 表面が樹脂で覆われているため、水や汚れに強く、基本的には水拭きや中性洗剤での拭き掃除が可能です。汚れがひどい場合は固く絞った布で拭き取り、その後は乾いた布で拭いて水気を残さないようにしましょう。 |
| オイル塗装 | 乾拭きがメインとなり、過度な水拭きは避けます。汚れが頑固な時は泡洗いがおすすめで、中性洗剤を薄めた泡で優しく拭く方法が効果的です。また、拭いた後はしっかり乾かしましょう。 |
上記の手入れ法を守れば、タモ材の椅子の美しさを長期間保てます。
まとめ
タモ材の椅子は、美しくはっきりとした木目、優れた耐久性、明るい色味による調和力が魅力です。硬さとしなやかさを兼ね備えた素材特性により、日常使いに適した長く愛用できる家具といえます。
選ぶ際は、家のインテリアとのデザイン性、座り心地と軽さ、塗装仕上げの種類を必ず確認しましょう。普段のお手入れは乾拭きが基本で、塗装の種類に応じた適切なメンテナンスを行うことで美しさを保てます。
ぜひ本記事を参考に、用途とライフスタイルに合った理想のタモ材の椅子を見つけてください。
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