旭川木工センターでは、組合員の企業をより深く広く知っていただけるように、定期的に各組合員の会社へお邪魔したり、各社のWEBサイトの情報をわかりやすく編集し直して、近況活動や、なかなか知ることができない現場の情報をお届けしています。
無垢フローリングって?
無垢……「無垢」とは仏語。
……煩悩のけがれを離れて、清浄であること。 けがれがなく純真なこと。うぶなこと。「垢が無い」こと、転じて「混じりもののない、素材そのもの……
という意味なのですが、無垢フローリングはその実、工程がめちゃくちゃ多いんです。
意外というか、実は全く知られていないであろう、無垢フローリング。
その製造過程を、旭川市の「木のよろずや」こと、創業昭和30年から木材一筋、東邦木材 株式会社さんのご説明でご紹介したいと存じます。
では、さっそく無垢フローリングの製造過程を見ていきましょう!
【01.製材】~無垢材フローリングのはじまり~
原産地から仕入れたり、又は業者に依頼した原木はこのように土場の丸太に散水することで傷みにくい状態をつくって時期を調整します。
【02.天然乾燥】~無垢材は天日干しから~
板の間に等間隔で桟木を入れて積み重ねていきます。
通気を考えながら天日干しをします。機械による乾燥をする前にこの工程を経る事で、曲がりや反りを抑える効果があります。
【03.人工乾燥】~無垢材は自然乾燥だけではダメなんです~
蒸気式乾燥釜に入れて乾燥させます。板の含水率を約10%を目標にして落としていきます。
ここまで事前に水分を減らしておくことで実際に使用時に室内乾燥による収縮を抑える効果があります。
また、人工的に含水率を落とす事で逆に湿度が高くなった場合も天然乾燥のみの場合よりも戻りが限られます。
【04.加工】~無垢材が工場へ~
ここからフローリングに適したサイズに挽いていきます。広い工場内をベルトコンベアで次の工程へ運ばれていきます。
【05.加工】~無垢材のカット~
材料のみみ(丸太の一番外側の部分)は不要なのでカットし、厚みをや幅を整え、溝加工をしやすいようにします。
【06.加工】~溝入れ~
板の状態を見ながら長さをカットし、長辺と短辺サネ加工と裏面のミゾとりを機械で加工していきます。
【07.加工】~無垢材フローリングの溝について~
無垢フローリングの裏溝の役割は、表面の割れ止めが大きく、若干ですが反り止めの効果もあります。
施工時に余分な接着剤をこの裏溝に逃がすためという理由もあります。
【08.加工】無垢材のサイディング
表面の補修やサンディング処理をしていきます。加工の最終工程なので1枚1枚隅々まで確認していきます。
【09.塗装】無垢材の仕上げ
塗装をして出荷する場合は、弊社では通常自然オイル仕上げにしています。
一枚々手塗りをしてから乾かし、仕上げのサンディングをします。(ご要望があれば外注になるので少しお時間をいただきますが、ウレタン塗装も対応しております)
【10.発送】
丁寧に梱包し全国の施工会社・お客様へ1ケース単位からお届けしています。
みなさん、無垢フローリングの工程の多さをご理解いただけましたか?
東邦木材さんの永山ショールームでは様々無無罪フローリングを見たり、触ったりすることもできますので、ぜひ、見学に行ってみてください!