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フローリング

2024年04月27日(土)

ウォールナットはどんな木?特徴や用途を紹介します。

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ウォールナットはどんな木?特徴や用途を紹介します。

ウォールナットは、世界三大銘木の一つとして知られる、深みのある褐色と美しい木目を持つ木材です。その希少性、耐久性、加工性の高さから、古くから高級家具や建材に用いられてきました。

原産地は主に北米東部。成木の大きさは、高さ30メートル、直径150センチメートルほどなのですが、家具製作で利用できる部分が少ないため、現在でもウォールナットが高級木材として扱われるゆえんとなっています。

さてこの記事では、そんなウォールナットの基本的な特徴や主な用途について解説します。

ウォールナットの概要

ウォールナットは、クルミ科の落葉広葉樹です。主に北米やヨーロッパに分布し、日本では「クルミ」と呼ばれています。しかし、木材として使用されるウォールナット材と食用クルミは、種類が異なります。

ウォールナット材の中でも特に人気が高いのが、「ブラックウォールナット」です。深みのある褐色と美しい木目、高い耐久性を持ち、高級家具や建材に最適な木材として評価されています。

ウォールナットの概要

ウォールナットとクルミの違い

ウォールナットとクルミは、同じクルミ科の植物ですが、木材として使用されるウォールナット材と食用クルミは、種類が異なります。

ウォールナット食用クルミ
特徴主に「ブラックウォールナット」を指します。深みのある褐色と美しい木目、高い耐久性を持ち、高級家具や建材に最適です。主に「オニグルミ」を指します。殻が硬く、果肉は食用されます。
色合い深みのある褐色薄い茶色
用途家具、建材食用

ウォールナットがよく使われているもの

  • テーブル
  • 椅子
  • チェスト
  • ソファー
  • テレビボード
  • フローリング

ウォールナットの歴史:ルネッサンスから現代まで愛され続ける銘木

ウォールナットは、古くから高級家具材として珍重されてきた木材です。その歴史はルネッサンス時代にまで遡り、ヨーロッパの壮麗な歴史的家屋には、ウォールナット材のアンティーク家具が数多く残されています。

ルネッサンス時代には、イタリアを中心に、教会や貴族の邸宅の家具にウォールナット材が用いられました。その美しい木目と耐久性から、時代を超えて受け継がれる家具材として重宝されました。

その後、17世紀にはイギリスで人気が高まり、王室や貴族の家具に多く用いられました。特に、チャールズ2世の時代には、ウォールナット材を使った家具が流行し、「チャールズ2世様式」と呼ばれる様式が生まれました。

19世紀に入ると、ウォールナット材はヨーロッパだけでなくアメリカでも人気が高まり、アンティーク家具だけでなく、量産型の家具にも使用されるようになりました。

20世紀に入ると、一時的に人気が低迷した時期もありましたが、近年では再び注目を集めており、モダンなデザインの家具にも多く使用されています。

ウォールナットの基本的な特徴

色合い

ウォールナット材の色合いは、深みのある褐色が特徴的です。心材は黒に近い茶色ですが、断面が空気に触れると、濃い紫を帯びた深い色合いに変化します。

紫がかった暗褐色は、高級感があり、どんな空間にも溶け込みます。

木目

ウォールナットは、真っすぐ空に向かい伸びる広葉樹です。そのため、木目も真っすぐ綺麗に整っているのが特徴的です。

全体的に木目が整っているため、大きな家具や床材などに使用すれば、高級感漂う美しい雰囲気へと導いてくれることでしょう。

耐久性

ウォールナットは、広葉樹に分類される木材です。広葉樹は密度が高い木材であるため、重量があり硬くとても丈夫です。

そのため、引っかけても傷が付きにくく、大きな衝撃があってもへこみにくいなど耐久性に優れています。

ウォールナットは衝撃に強いため、ライフル銃の銃床に使われるほど頑丈です。傷やへこみに強い木材なので、長く使える丈夫な家具を作ることが可能です。

狂いが少なく、加工性や接着性に優れている

「反り」や「ねじれ」のような狂いが少なく、丈夫で加工がしやすいのもウォールナットの特徴です。通常、木材は伐採してからも、呼吸をして水分を吸収することにより歪んだり、乾燥して収縮や割れたりします。

一方でウォールナット材は堅く、「反り」や「ねじれ」のような現象が起こりにくい木材です。狂いが生じにくいため、精度や強度が必要な椅子などの家具にも適しています。

経年により色味が変化する

ウォールナット材は時間が経過すると共に、紫外線によって紫や黒といった色味が抜けていきます。そして、徐々に明るい茶色へ変化します。耐久性があるウォールナットだからこそ、経年による変化も楽しみのひとつとなるでしょう。

ただし、1カ所だけ紫外線が当たり続けると、その部分だけ色褪せてしまいます。そのため家具の置き場は、日当たりを考えた配置にすると良いでしょう。

ウォールナットの基本的な特徴

ブラックウォールナットなら東邦木材。創業1955年の実績と伝統があります。

創業1955年の木材会社である東邦木材は、北海道産の質の高い木材と、長年の目利きで仕入れた輸入木材を使用して、無垢フローリングや複合フローリングの製造販売を行っています。

北海道内だけでなく全国からお問い合わせをいただき、多くの住宅や店舗へのフローリングの販売実績があります。

フローリングに関するご相談があれば、お気軽にお問い合わせください。
https://www.thlumber.co.jp/