
新築やリフォームを機に、こだわりの家具を揃えたいと考える方も多いでしょう。既製品ではサイズやデザインに妥協が必要な場合もありますが、家具制作を依頼すれば理想通りの家具が実現できます。
この記事では、旭川家具に精通する木工のプロ「旭川木工センター」が、家具制作を依頼するメリットやオーダー家具の種類を紹介します。家具制作を依頼する際の流れやポイント、木工所の選び方についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
既製品ではなく家具制作を依頼するメリット
既製品の家具は、サイズやデザインがあらかじめ決まっています。部屋の間取りに合わなかったり、部屋の雰囲気になじまなかったりなどの経験をお持ちの方もいるでしょう。
一方、オーダーメイドの家具は、部屋の空間や好みに合わせて自由に設計できる点が最大の魅力です。特に、自分の理想に近い家具を手に入れたい方に適しています。ここでは、家具制作を依頼するメリットについて、詳しく解説します。
使いやすいサイズに調整できる
使いやすいサイズに細かく調整できるのは、家具制作を依頼するメリットのひとつです。例えば、ダイニングテーブルの高さを家族の体型に合わせられると、より快適に食事ができるほか姿勢の改善にも役立ちます。
よく使う調理器具や食器の量に合わせてキッチンの収納棚を設計すれば調理がしやすくなり、家事の時短にもつながります。
部屋の間取りに合わせて設計できる
部屋の間取りに合わせて設計できるのも、家具制作の魅力です。柱の位置や天井の高さ、壁の凹凸などが影響し、既製品では対応しきれない場合もあります。
一方、オーダーメイド家具なら、部屋の間取りや状態に合わせて無駄のない配置ができるため、限られた空間を有効活用できます。例えば、柱を避けて設置できる壁面収納、斜め天井に沿った本棚など、デッドスペースを防ぎ、お部屋にぴったりの家具を制作できます。
オリジナルの家具を制作できる
オーダーメイドなら、素材やデザイン、カラーなど、自分好みのオリジナル家具を制作できます。
例えば、インテリアに合わせてカラーや素材を選んだり、使い勝手を考えて引き出しの数や取っ手の位置を調整したりするのも可能です。既製品では実現しにくい理想のデザインや機能性を形にできるため、暮らしにぴったりと馴染みます。
部屋の雰囲気に合わせやすい
部屋の雰囲気に合わせやすいのも、家具制作を依頼するメリットのひとつです。既製品では、微妙なカラーニュアンスや素材の質感などの違いにより、イメージとズレてしまう場合があります。
その点、オーダーメイド家具なら、壁や床材の色、素材に合わせて選べるため、統一感のある洗練されたお部屋に仕上がります。
予算に合わせて調整しやすい
オーダーメイドと聞くと、高額なイメージを持つ方も少なくありません。しかし実際には、予算に合わせて柔軟に調整できるため、好みと費用のバランスが取れた家具が手に入ります。
例えば、木製家具なら樹種を変更したり、装飾をシンプルにしたりするだけでも、費用を抑えられます。事前に予算を決めておけば、業者からアドバイスを受けながら決められます。
オーダー家具の種類
「家具製作は難しそう…」「費用が高そう…」など、と考えている方も少なくありません。しかし、オーダー家具の依頼方法は以下の3種類に分かれており、コストを抑えながら手軽に依頼することが可能です。
①フルオーダー
最も自由度が高く、自分好みのデザインや素材を指定できる方法です。細部までこだわりたい方や、理想のイメージ通りの家具を求める方に適しています。
ただし、具体的なイメージが明確でない場合は、設計に迷う可能性があります。さらに、既製品に比べると価格が高くなりやすいため、コストを重視する方は注意が必要です。
②セミオーダー
セミオーダーは、あらかじめ用意されたデザインやサイズをベースに家具を制作する方法です。
カスタマイズの範囲を絞るため、フルオーダーに比べると自由度は下がりますが、コストを抑えやすく納期が比較的早い点が魅力。こだわりと価格のバランスを取りたい方におすすめです。
③イージーオーダー
イージーオーダーは、メーカーや製造元があらかじめ用意したパターンの中から、好みの仕様を選ぶ方法です。
例えば、テーブルなら、天板の色や脚の形などをいくつかの選択肢から組み合わせて指定します。自由度は低いものの、好みに近いデザインを手軽に実現できるのが魅力です。フルオーダーに比べてコストを抑えられるため、価格を重視する方にも向いています
家具制作の流れとポイント
ここからは、家具制作を依頼する際の大まかな手順の流れとポイントを紹介します。
ヒアリング〜納品までの一般的な流れ
①ヒアリング・相談
家具の種類・サイズ・配置場所・機能・デザイン・予算などを相談します。
業者は、どのような空間にしたいか、希望する素材やカラーなどを細かくヒアリングします。設置スペースの採寸が必要な場合は、業者が自宅を訪問する場合もあります。
②設計・見積もり
ヒアリングした内容をもとに、業者はデザイン案や設計図を作成し、見積もりも提示されます。提案内容に対して、変更があれば修正できます。
③注文・制作
設計図と見積もりが確定したら、正式に注文となり制作が始まります。一つひとつ仕上げるため、仕様や素材、作業工程によっては一定の期間が必要です。
④納品・支払い
家具が完成すると、指定の日時に合わせて納品・搬入が行われます。家具の種類やサイズによっては、現地での設置・組み立てが必要です。納品後は仕上がりを確認し、問題がなければ代金を支払います。
⑤アフターフォロー
保証期間の有無や対応内容は業者によって異なるため、事前に確認しておきましょう。万が一、不具合の発生や故障した場合は、修繕対応してもらえます。
事前に決めておくべき3つのこと(サイズ・用途・デザイン)
家具制作をスムーズに進めるためには、「サイズ・用途・デザイン」をあらかじめ決めておくことが大切です。業者との認識にズレが生じないよう、希望イメージをできるだけ具体的に伝えるようにしましょう。
①サイズ
家具を設置するスペースを計測します。業者はその情報をもとに、最適なサイズを提案してくれます。
なお、スペースはぴったり収めようとせず、5〜10mm程度引き、少し余裕を持たせたサイズで考えることが大切です。木枠や幅木など、壁に出っ張りがある場合は内側を測るようにしましょう。
- 幅…手前と奥の左右を測り、短い方を基準にする
- 奥行き…壁に沿ってまっすぐ測る
- 高さ…手前と奥の天井までの高さを測る
また、搬入時のトラブルを防ぐためにも、玄関や通路、階段、エレベーターなどの搬入経路を事前に測定しておくと安心です。
②用途
家具制作を依頼する際は使い道を明確にしましょう。好みの素材やデザインで仕上げても、使い勝手が悪ければ意味がありません。
何を収納するのか、どのような場面で使用するのかなど、できるだけ具体的に決めておきましょう。そのうえで、業者と相談しながら最適なプランを立てることが大切です。
③デザイン
業者に希望のイメージが伝わりやすくなるよう、参考になる写真や雑誌の切り抜き、素材やカラーの見本などを準備しておくのがおすすめです。また、業者側でサンプルを提示してくれる場合もあります。
希望に沿った家具を制作できる木工所の選び方
家具制作を依頼する際は、業者選びも重要なポイントです。タンスや棚、テーブル、椅子など、制作したい家具の種類はさまざま。安心して任せるためには、各分野で熟練の技術を持つ職人が多く在籍する木工所を選ぶとよいでしょう。
さらに、信頼できる業者かどうかを見極めるには、これまでの実績を確認し、納品後のアフターフォローの体制をチェックすることが大切です。
- 職人が多く在籍する工房を選ぶ
- 全国対応可能な業者は遠方からも依頼しやすい
- 施設・店舗なども含め納品実績が豊富かを確認
- 施工からアフターサポートまで一貫対応できる体制かをチェック
まとめ
ここまで、家具制作を依頼するメリット、オーダー家具の種類、家具制作を依頼した際の流れや業者の選び方について解説しました。
オーダー家具は既製品にはない満足感・快適性を得られるのが最大の魅力です。家具のサイズ・用途・デザインなどをカスタマイズできるため、部屋の間取りや自分の好みにぴったりな家具が実現できます。
新築やリフォームを機に、家具にもこだわりたい、理想の家具を実現したい方は、オーダー家具を検討してみてはいかがでしょうか。
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