オーダーメイドの椅子制作の依頼までの流れからチェックポイントを紹介

「あともう少し高さが欲しい」「もっと硬めの座面にしたい」「理想のカラーが見つからない」など、椅子選びでお困りではありませんか?

既製品では、自分の要望をすべて叶える椅子を見つけるのは簡単ではありません。そこでおすすめなのが、オーダーメイドの椅子制作です。サイズやデザイン、素材、カラーなど、細部までこだわった理想の一脚が実現できます。

本記事では、オーダーメイド椅子の魅力に加え、制作を依頼する際の流れや、こだわりたいポイントについて、旭川家具に精通する木工のプロ「旭川木工センター」が詳しく紹介します。

椅子をオーダーメイドで制作する価値

画像引用:CondeHouse

オーダーメイドの椅子制作の価値は、自分が理想とする椅子を実現できることにあります。

椅子は、サイズやデザイン、フォルムのちょっとした違いで座り心地が大きく変わります。さらに、お部屋の雰囲気を統一するためにも、カラーや素材にもこだわりたいものです。

既製品は、細部にまで理想を反映させるのはなかなか難しく、どうしても妥協せざるを得ない場面が多くなります。

オーダーメイドの椅子なら、自分の体型や好みに合わせて細かくカスタマイズできるため、こだわりの一脚が手に入ります。

以下では、オーダーメイドの椅子制作の価値について、詳しく解説します。

既製品では得られない満足感

既製品では、体型に合った高さや、好みに応じたクッションの硬さなど、細かな要望を反映させるのは難しいものです。

一方、オーダーメイドの椅子は高さを数センチ単位で調整できるほか、座面の質感や硬さも自分好みに仕上げられます。

空間に溶け込むデザイン性

お部屋のインテリアに合わせて、カラーやフレームを決められるのもオーダーメイドの椅子の魅力です。既製品では、微妙な色味や素材までは選べないため、イメージと微妙に違う、お部屋のインテリアに合わないなどの問題が起こりがちです。

一方、オーダーメイドの椅子は、カラー・素材・形状などをカスタマイズできるため、他の家具や部屋の内装ともなじみやすく、統一感のある空間に仕上がります。

機能性・座り心地へのこだわり

椅子制作は、座面の硬さや素材、アームレストの位置なども好みに合わせて設計できます。使用目的や体型に合わせで細かく調整できるため、機能性や座り心地にこだわった一脚に仕上がります。

椅子制作の流れと依頼方法

オーダーメイドの椅子制作を検討する際は、事前に依頼方法や全体の流れを把握しておくことが大切です。一般的には、以下の順で進みます。

  1. 問い合わせ
  2. ヒアリング
  3. デザイン提案・見積もり
  4. 制作
  5. 納品・支払い
  6. アフターフォロー

ヒアリング〜デザイン提案

椅子制作を依頼する際は、どのような椅子にしたいかを業者と相談することから始まります。業者は以下のような顧客のライフスタイルや使用目的を丁寧にヒアリングし、その内容をもとにデザインを提案します。

  • ライフスタイル・用途…日常使い・仕事用・来客用
  • 使う人の体格…大人・子供・高齢者
  • 設置場所のスペース…椅子の奥行き・高さ
  • テイスト…北欧・モダン・ナチュラルなど
  • 必要な機能…アームレストやフットレストの有無など

素材選びと仕様の決定

デザインと合わせて、こだわりたいのが素材と仕様です。例えば、木製の椅子ならどのような木材を使うか、塗装やコーティングの必要性なども決めておきましょう。

また、座面のクッション素材や硬さ、背もたれの角度や高さなども使い心地を左右するポイントです。

デザイン・素材・仕様が決定した後は、制作が始まります。職人が一つひとつ丁寧に仕上げていくため、完成までに時間を要することに留意しましょう。

オーダーメイド椅子を依頼する際のポイント

画像引用:株式会社 クリエイトファニチャー|北海 ウィンザーチェアー

オーダーメイドの椅子制作をスムーズに進めるためにも、依頼する際のポイントを確認しておきましょう。

目的と設置場所の明確化

オーダーメイドで椅子制作を依頼する際は、まず使用目的と設置場所を明確にしておきましょう。例えば、ダイニング用、書斎やワークスペース用、子ども部屋用など、利用シーンによって、最適なデザインやサイズ、仕様は大きく異なります。

また、設置場所のスペースや周囲の家具とのバランス、動線の確認も重要です。いくら理想を形にした椅子でも、実際に使いにくければ満足度は下がってしまいます。

どこで、どのように使いたいのかを具体的に整理し、業者へしっかり伝えることが大切です。

使う人に合わせた設計の重要性

椅子は、高さや座面の広さ、背もたれの形状、クッション性などの設計によって、座り心地が大きく変わります。

座る人の体型に合わなければ、肩や腰に負担がかかったり、長時間の使用で疲れやすくなったりする可能性もあります。

オーダーメイドで椅子を制作する際は、以下を参考に使う人の体型に合わせたサイズを指定しましょう。

①床から座面までの高さ

一般的な座面の高さは40〜45cm。座った時に足裏が床に付き、膝が90度に曲がる高さが理想です。

②座面の幅・奥行き

一般的な座面の幅は40〜45cm、奥行きは40〜50cm。広すぎず、狭すぎない座り心地で、深く腰掛けても膝の裏が圧迫されないものが理想的です。

③背もたれ

背もたれは、ハイバック・ミドルバック・ローバックの3タイプがあります。

ハイバックは長時間の着座やリラックス向き。ミドルバックは作業用椅子に適しており、背中にフィットする形状なら快適です。ローバックは圧迫感が少なく、狭い空間にもおすすめです。

また、体にフィットする形状で、背骨に負担がかからないかも確認しましょう。

④座面のクッション性

柔らかすぎたり、硬すぎたりしないか、通気性の良さ、手入れのしやすさなど素材をチェックしましょう。

長く使うためのメンテナンス性

完成後も長く快適に使い続けるためには、定期的なメンテナンスが大切です。張地の張り替えやクッションの交換に対応している業者を選びましょう。

まとめ

ここまで、オーダーメイドの椅子制作の魅力、依頼の流れやチェックポイントについて解説しました。

オーダーメイドの椅子制作は、「既製品では部屋のスペースに合わない」「自分の好みにぴったりの椅子が見つからない」という方におすすめの方法です。サイズ感や仕様、デザインを細かくカスタマイズできるので、理想の椅子が実現できます。

制作を依頼する際は、まずはどのような場所で使うのか、どのように使いたいのかを明確にしたうえで、業者に相談するとスムーズです。

こだわりの椅子を手に入れたい方は、ぜひ本記事を参考にオーダーメイドの椅子制作を検討してみてはいかがでしょうか。

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