
家族が集まるリビングを、より上質で落ち着いた空間にしたいと考えていませんか? 部屋の印象を大きく左右する「テレビ台」選びで、インテリアにこだわる人々から支持を集めているのがウォールナット材です。
その深い色合いと重厚感は、リビングに高級感を与えてくれます。 本記事では、一生モノとして長く愛用できるウォールナット材を使用したテレビ台の魅力や、後悔しないための選び方のポイント、そして美しさを保つための注意点について詳しくご紹介します。
ウォールナット材のテレビ台が持つ4つの魅力

ウォールナット材のテレビ台が持つ主な魅力を4つに絞って解説します。
深みのある色合いと使用感が生む高級感
ウォールナット材最大の特徴は、塗装では表現できない「紫がかった暗褐色」の深い色味と、そこから生まれる高級感にあります。
世界三大銘木の一つに数えられるウォールナットは木目が緻密で、磨くと美しい光沢を放ちます。
安さより質を重視する人にとって、素材そのものが持つ美しさが所有欲を満たしてくれるはずです。
無垢材と突板(つきいた)の違い
テレビ台を選ぶ際は「無垢材」と「突板」の構造的な違いを理解しておくと安心です。
「無垢材」は丸太から切り出した天然木そのもの、「突板」は天然木を薄くスライスして合板に貼り付けたものを指します。
「総無垢」にこだわるのも素敵ですが、適材適所の構造を知ることで、ライフスタイルに合った最適な一台を見つけましょう。
経年変化で味わいが増す
ウォールナット材の最大の楽しみは、年月と共に色が明るい色合いに変化する点にあります。
多くの木材は紫外線や酸化によって色が濃くなりますが、ウォールナットは逆に、濃い焦げ茶色から赤味を帯びた茶褐色、そして黄金色へと明るく変化します。
これは木材に含まれる成分が紫外線に反応して起こる現象で、人工的な塗装では再現できない色合いが出ます。
使い捨てではなく、愛着を持って長く使えるものを探している人にとっては大きな魅力と言えます。
リビング全体を引き締める効果
ウォールナットの濃い色味は、リビング全体の印象をグッと引き締め、統一感のある空間を演出する効果があります。
インテリアコーディネートの観点では、床や壁のベースカラーに対して、家具のアソートカラーでコントラストをつけることで、空間にメリハリが生まれます。
日本の住宅で多い白い壁紙やナチュラル色のフローリングに対し、濃いウォールナットは非常に相性が良く、視覚的なフォーカルポイント(注視点)となります。
ウォールナット材テレビ台を選ぶなら押さえておきたいポイント3つ

ウォールナットのテレビ台を長く後悔なく愛用するためには、デザインや素材感だけでなく、機能的な側面も考慮して選ぶ必要があります。次に、特に重要な3つの選定ポイントをご説明します。
サイズ選びはテレビとレイアウトの統一感に注意
テレビ台のサイズ選びで最も重要なのは、テレビの横幅に余白を持たせることです。テレビと台の幅が同じだと、頭でっかちで不安定な印象を与え、部屋が窮屈に見えてしまいます。
また、視覚的な安定感だけでなく、余白に観葉植物やスピーカーを置くことでインテリアとしての美しさを演出するためにも、十分な幅があると良いでしょう。
北欧デザインならテーパー脚がおすすめ
ウォールナット材のテレビ台はデザインの幅が広いため、目指すテイストに合わせて「脚」と「扉」の形状に注目してください。
床が見える面積が変わることで、部屋の広さの感じ方が変わります。また、扉のデザインは生活感を隠せるかどうかに直結します。
北欧デザインがお好きなら、「テーパー脚(先細りの脚)」がついたタイプがおすすめです。床面が見えることでリビングに抜け感が生まれ、お掃除ロボットも通れます。
マンション暮らしで圧迫感を避けたい場合は、脚付きで軽やかさを出しつつ、質の良い木部が見えるデザインを選ぶのも賢い選択です。
AV機器の収納力や配線整理の機能
デザインだけでなく、「配線の処理」と「排熱」を考慮した機能的な設計になっているかを必ず確認するようにしましょう。
家電やゲーム機を収納すると、どうしても配線がごちゃつき、生活感が出てしまいます。また、アンプやゲーム機は熱を持つため、背面が塞がれていると故障の原因になりかねません。
コードスリットやコードを巻きつけるフックがあるか、背板が排熱しやすい構造になっているかを確認しましょう。長く快適に使うためには、見えない裏側の機能性こそが見極めポイントになります。
ウォールナット材のテレビ台購入前に知っておきたい4つの注意点

ウォールナットのテレビ台をいざ購入するという前に、必ず確認しておくべき4つの注意点を挙げます。
色の濃さと照明のバランス
ウォールナットの家具を置くと部屋が暗くなるという懸念は、照明やラグの工夫次第で払拭することができます。
濃い色の家具は光を吸収するため、確かに部屋の照度は若干下がったように感じるかもしれません。
しかし、これを逆手に捉えて間接照明を足してあげることでおしゃれな雰囲気を演出できるでしょう。
テレビ台の背面に間接照明を設置して壁を照らしたり、テレビ台の近くにフロアランプを置いたりすることで、上品な雰囲気が引き立ちます。
また、テレビ台の下にライトグレーやアイボリーなど明るい色のラグを敷くことで、床との境界線がはっきりし、重たさを軽減できます。
傷や汚れを防ぐメンテナンス方法
ウォールナットの美しさを保つためには、塗装の種類に合わせたメンテナンスが必要です。特にオイル塗装は定期的なケアを心がけましょう。
家具の塗装には主に「ウレタン塗装」と「オイル塗装」があります。ウレタンは表面に膜を作るため汚れに強いですが、木の質感は薄れます。
一方でオイル塗装は木の呼吸を妨げず質感が良いですが、水気や乾燥には弱くなります。
日焼けによる退色
ウォールナット特有の「色が明るくなる変化」は魅力ですが、直射日光による急激な日焼けや色褪せは避けるべきです。
窓際の強い日差しが長時間当たり続けると、木材が過度に乾燥し、ひび割れや反りの原因となります。また、テレビや置物を置いている部分と、何も置いていない部分で日焼け跡がくっきりと残ってしまうことがあります。
直射日光が当たる時間はレースのカーテンを閉める、または窓ガラスにUVカットフィルムを貼るなどの対策が有効です。
搬入経路の確保
完成品テレビ台を購入する場合、搬入経路の確保は購入前に確認しておきましょう。
マンションの場合、エレベーターの高さや奥行き、玄関前の廊下の曲がり角、リビングドアの幅などがネックとなり、部屋まで運べないトラブルも考えられます。
梱包サイズを想定し、メジャーで実際の搬入ルートの幅や高さを測って確認してください。特にエレベーターに乗らない場合は階段上げとなり、追加料金が発生したり、最悪の場合は搬入不可で返品となるリスクもあります。
不安な場合は、購入先に搬入見積もりを依頼するのが確実です。
まとめ
ウォールナット材のテレビ台は、単なるAV機器の収納家具という枠を超えて、リビング全体の品格を高めてくれるポテンシャルを持ったインテリアです。その最大の魅力は、深い色合いと高級感、そして年月と共に明るい色合いに変化する点にあります。
購入を検討する際は、テレビのサイズに対して十分な余白を持たせることや、排熱や配線処理といった機能面もしっかりと確認することが重要になります。
また、設置後は直射日光による急激な日焼けに注意し、適切なメンテナンスを行うことで、世代を超えて愛される家具になることでしょう。 こだわりの一台を選び抜くことは、結果として家族と過ごすリビングでの時間を、より豊かで心地よいものにしてくれるはずです。
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