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木工教科書

2021年03月10日(水)

調湿効果がある!無垢材が良いとされる理由は見た目だけじゃありません!

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ナチュラルなインテリアにピッタリの無垢材は新築やリフォームでの内装や家具でも使ってみたいですよね。

無垢材は優しい雰囲気や見た目だけではなく、湿度変化の大きい日本にピッタリの「調湿効果」があることをご存知でしょうか。

今回は無垢材の持つ調湿効果とは何か、調湿効果に注目した無垢材の選び方をご紹介いたします。

 

木は呼吸している!無垢材は調湿効果で適度な湿度をたもつ

 

日本では梅雨や夏の時期は湿度が高いためカビやダニが発生しやすく、冬は乾燥により肌あれやのどの痛み、感染症が流行りやすいなど、大幅な湿度の変化により私たちの生活や健康状況は大きく左右されます。

この湿度の変化を調整するのに役立つのが無垢材なんです。

無垢材の内部は小さな無数の空洞が空いており、空洞は湿度が高い時には湿気を吸い込み、逆に乾燥しているときには、空洞にためてある水分を吐き出す性質があります。

この無垢材が湿度を出し入れする働きよってまわりの湿度を快適に調整することを「調湿効果」といいます。

無垢材はフローリングや内装材、家具などに使うことで湿度を私たちが快適と感じる50%前後にたもつことができます。

50%前後の湿度はカビやダニの発生を防ぎ肌やノドをほどよく潤わせウイルスを付着しにくくするので、衛生的で健康的な空間を作るのに役立ちます。

 

調湿効果が高い無垢材はどれ?調湿効果に注目した無垢材の選び方

 

では、調湿効果で無垢材を選ぶとしたら、どんな基準で選ぶとよいでしょうか。

まず木の種類ですが、一般的に同じ無垢材でも広葉樹よりも針葉樹のほう木の内部の空洞(細胞)が大きく、水分を多く取り込みやすいため調湿効果が高いと言われています。

針葉樹は葉っぱがとがった冬でも葉を落とさない樹種、広葉樹は葉っぱが丸っこく枝分かれして木全体が横に広がった形をした樹種になります。

フローリングや内壁に使用される無垢材にはスギやヒノキ、ヒバなどの針葉樹は調湿効果が高くよく利用されています。

同じ木材でも切り方によっても調湿効果に違いがあります。

まっすくに模様が出る「柾目(まさめ)」と

円型や波型の模様が出る「板目(いため)」

がありますが、柾目のほうが板目よりも数倍も調湿効果が高いと言われています

 

木取りによる木材の特徴はこちら

ポプラの無垢材はこうやってできる!北海道ならではの素材 上坂木材株式会社

 

また無垢材の塗装はウレタンなどの化学塗装では木の表面に膜を作るため、無垢材の呼吸する働きを妨げてしまい調湿効果が低くなってしまいます

 

調湿効果を高めたいのであれば植物オイルを使ったオイル塗装がおすすめです。オイル塗装は木の内部へオイルを染み込ませるため、無垢材の呼吸を邪魔することなく、調湿効果を最大限に活かしてくれます。

 

レモンオイルを使用したお手入れ方法で家具長持ち!

 

 

 愛情をこめたメンテナンスで無垢材の調湿効果を高めよう

調湿効果が高い無垢材ですが調湿効果を活かすには無垢材が良い状態であることが大切です。こまめに部屋の換気をおこない、定期的にオイルメンテナンスをしてあげれば私たちの生活空間を末永く快適にしてくれるでしょう。

 

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